2023.03~04

3月と4月の備忘録
iria 2023.05.15
誰でも

すっかり春めいてきたなと思ったら、あっという間に桜が散った。春の訪れは分かりやすいよね、花は咲くし花粉も飛ぶし、変質者も増える。

相も変わらず美味しいご飯をたんまり食べた。

ビストロお野菜と でコースディナー

季節野菜のテリーヌ✨

季節野菜のテリーヌ✨

神楽坂にある季節の有機野菜を美味しく頂けるビストロ

テリーヌはきらきらしていて宝石みたいだった

味付けが濃すぎなくてシンプルだと、野菜の甘さや旨味を感じられていいな

季節野菜のグラタン

季節野菜のグラタン

聞いたことのない野菜も食べられて(勿論名前の記憶はない)最高の時間でした。日常の食事のメイン野菜といえば、トマトとキャベツのみなので幸せだったな。

KANDYTOWNのLASTLIVE

学生の頃バイトで藤井フミヤの年越しライブで来た以来ぶり、というツッコミどころの多い謎の経験のある武道館。

KANDYTOWNは勿論クールでかっこよくて、もう言葉にならなかった…始まりから休憩なしに歌い続けるので、そろそろ曲尽きるのでは…と思ったら終わった。アンコールがないところもいい。

その余韻を感じながらオールドタイランドでタイ料理

KANDYTOWNのおかげか、ちょっと変わり種が食べてみたい気分だったので初のタイスキ

すき焼きが名前の由来になっているらしいが味にすき焼きの要素はなかった。酸辣湯が甘くなったような感じ、甘辛くて美味しかった。

野菜も魚介もお肉もみんな勢ぞろいで、さらに春雨も入っていてタイの寄せ鍋というイメージに近いかもしれない。

この翌週に、同じ友人と行った渋谷のタイ料理屋で同じメニューを渡され、そこで系列店だったことを知った。クルンサイアム系列らしい、たまげた。

代々木八幡の1500(ミレチンクエチェント)

夢が詰まっている🪄✨

夢が詰まっている🪄✨

1階はバールで、2階と3階がトラットリアになっている。と物知り顔で認めているけれどしっかり調べた。イタリアンレストランにはグレードがあって、呼び方が様々らしい。

内装もイタリアに来たかのようなクラシックでモダンな雰囲気で素敵だったな

勿論これは全部サンプルなんだけれど、こんなもの見てしまったら食べずにはいられないし永久に迷ってしまう…ウエストもだけれど、ケーキをトレイに並べて見せてくれる方がケースに陳列されているよりも心躍るよね。わくわくしちゃう

そしてわたしはこの中からズッパ イングレーゼと呼ばれるスパイスと洋酒が効いていて、さらに生クリームものっている贅沢な逸品を選出した。洋酒入りケーキに眼がないので問答無用の美味しさ…

ミレチに行ったらケーキは絶対食べるべきなので入店と同時に取り置いてもらうのがおすすめです。

念願のitoma morning and nightでモーニング

とうもろこしとココナッツミルクのスープと枝豆フムスのパン

とうもろこしとココナッツミルクのスープと枝豆フムスのパン


店内から食器もカトラリーも全部素敵で、食べる前から満足度が高い上に素敵な店主さんで、朝から暖かい気持ちになれた。

スープはとうもろこしの優しい甘さを感じられて、枝豆フムスが丁度良い塩味を加えてくれる、美味しくて素敵な朝食だった。夜営業もされているとのことで、気になる

ヴォルフガング・ティルマンスの写真展

Wolfgang Tillmans Moments of life

Wolfgang Tillmans Moments of life


写真の展示を見に行くのは好きだけれど、特段詳しいわけでもないので、写真の色合いが素敵だなとか、この瞬間を切り取るんだなとか、構図がいいなとかその程度の判断基準でしかない。そんな認識でヴォルフガング・ティルマンスはすきです。

フランク・オーシャンのBlondeのアートワークを手掛けた人です。

会場に流れている映像の中でティルマンスが、”難解で複雑に見せることは簡単。軽く見えるものを軽々しくとらえずにしっかり内面まで理解することの方が難しいし価値がある。” と話していて、本当にその通りだなと、作るものも人としてもそうありたいと思った。

服の話

左は、久しぶりにスカートを購入した記念の写真。Baserangeのベルベットのスカートで両脇にギャザーが寄っていて可愛い。最近は珍しく、スカートを履きたいムードだけど、しっかり毎日デニムを履いているのでどうにかしたいと思ってはいる。

右は友人の結婚式の為に購入したGANNIのワンピース。結婚式なので浮かれている後ろ姿しかまともな写真がなかった。

わたしは結婚式に着ていく服を考えるのが凄く苦手で、これはタブーなのか、目立ちすぎているか、そんなことを考えるのが面倒になり、わたしを招待してくれる友人はきっとそんなことわかっているよね…という結果に行きつき、着ていきたい服を選んで完全に浮く。招待してくれる友人たちはそこのところをどうぞよろしく…としか言いようがない。

観たものと読んだもの

会った友人の大多数が観ていたザ・グローリー

高校時代に受けたいじめの加害者たちに復讐をしていく話なんだけれど、実際のいじめの事件を基にしているようで、もういじめではなく暴行罪の域なので知ったとき衝撃だった。

主演のソン・ヘギョがMet Gala2023に出席していて、キム・ジョーンズが手掛けたドレスがヘギョの清純で妖艶な美しさを増幅させていた…ため息が出ちゃうね…

ハンガーはとても面白かった。タイの大衆食堂で働く料理人がスカウトされて、一流の高級レストランのシェフのもとで修業をはじめるお話。

タイでは有名な女優のチュティモン・ジョンジャルーンスックジンが主演で(驚異の名前の長さ)中華鍋を颯爽と振り回す姿がクールでカッコいい。インスタはクールービューティーさが全開なので是非見てください。

https://www.instagram.com/p/CsGLYiLOXMY/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

わたしと歳がほぼ変わらないという事実を信じたくない。

韓ドラブームは続いており、この他に昼と夜、車輪、怪物などなど。全部面白かったです。

きれいなシワの作り方は村田沙耶香のエッセイ

村田沙耶香の小説は何冊か読んだことがあるんだけれど、あのアクの強い強烈な世界観とは打って変わって、読みやすくて、でもどこかズレているユニークなアラサー、アラフォーのエッセイといった感じ。

中でも、友人に自分がパリに旅行に行ってきたという話をするのがなんとなく嫌味っぽく感じ、ちょっと卑屈を演じてしまうけれど、自意識過剰すぎるが故なのか…といった内容が、まさに自分のことを読んでいるかのようで複雑な心境となった。

あと、素敵だけど似合わないと思っている物や色は、歳を重ねたら時期に似合うようになるからそれまで大切にもっておく、という一文があって、豊かな考え方だなと思った。素敵だけど似合わない、となんでも切り捨ててしまいがちで、結局似たり寄ったりのものばかり増えていくけれど、そんな考え方できたらいいな。

桐野夏生が男性を主人公にする小説は大抵胸糞悪い。

主人公の町医者が妻の不倫を知ったことがきっかけで自尊心の歪みが度を越えて犯罪に走っていくんだけれど、夜一人で眠ることが怖くなった…夜道に自分の後ろを歩いている男性を訝しんでしまってごめん。

嫉妬や自己顕示欲、自尊心など人間の心情の揺らめきを表現するのが本当に圧巻だな…と不快な気持ちで読みながらも感心してしまった。ダークなのでおすすめはしません。

サードキッチンはもう一度読み直したいと思える一冊だった。

アメリカの大学に留学した主人公が、人種や環境や性別などのあらゆるマイノリティが集う学生食堂に招かれたことがきっかけで自分に潜在的な差別意識や偏見に気づいていくお話

差別をするのもされるのも絶対に嫌だし許さない、くらいに考えて生きてきたつもりだったけれど、浅瀬でわめいているだけだったなと反省。

自分の国の中で起こっていることだけにしか目を向けていなかったし、(勿論それすらも足りていないけれど)無知や無関心によって無意識に人を差別していることが絶対にあったと思うと苦しくなった。他者への理解や敬意が欠けている時点で差別は起こっているんだなと、ますますわからなくなってしまったけれど、確実に自分の意識を改めることが出来る一冊だった。出会えてよかったです。

と、真面目に考えているように思わせながら、実は阿佐ヶ谷姉妹のエッセイを読みながらにやっとしたりもしている。

2か月分を厳選したので信じられぬ長さ‥‥ここまで耐えてくれてどうもありがとう。

感想をくれる友人たちだいすき!ありがとう。

無料で「sloppy journal」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら